「大人になったならば何になりたいか?」---- 「NASAの研究員」
このように小学校の文集に、私は書きました。
当時、土星や木星に探査機を送っていた『アメリカ航空宇宙局』、『ジェット推進研究所』と宇宙の不思議さと科学の楽しさを教えてくれたコーネル大 学教授の カール・セーガン氏は、私の憧れでした。カール・セーガン氏は1996年12月20日に死去されました。

カール・セーガン氏が世界中に知られるようになったのは、1980年の「コスモス」でしょう。テレビ朝日系列で放映されたこの番組は、宇宙の壮大 さから人 類の歴史までを幅広く扱い、われわれが宇宙におけるたった一つの、孤独な存在ではないだろうということを教えてくれました。

        地球外生命の意義

        もし地球外生命が発見されたならば、個人や社会にどんな意味をもたらすのでしょうか。


------ここから引用-------
コロラド州ボールダーのコロラド大学地質学教授、ブルース・ジャコスキー

 もし、(地球外の生物が)発見されたとすれば、たとえそれが他の天体の単細胞の微生物だとしても、宇宙のどこかに地球の生命とは関係なく、宇宙 のどこか に生命が誕生したことになるものと思われる。
私個人としては、生命を宿す惑星がたった一つでもあれば、それは銀河系の何処かで知的な生命体が発見されるのと同じ意義を持つことになるのだろう と考え る。

この問題について、少し別の見方をする人達もいる。
例えば、私が担当している「地球外の知的生命」の前期のゼミで、学生に地球以外の何処かで生命が発見されたらどう思うか聞いてみた。
もちろんこれは科学的手法に基づく統計調査ではなく、特に学期も終りに近づいていた時期であったが、その結果は下記のとおり非常に興味深いもので あった。

・地球以外の何処かでバクテリアが発見されることは、それはそれで科学的に興味深いことであるが、真に意義のあることは、地球以外の知的生命が発 見される ことに尽きる。(この意見が大勢を占めた)・ほとんどに人にとってはどうでもいいことであり、それ程意味のあることない。彼等の生活はこれまでと なんら変 わるところはないであろう。

・地球以外の生命を探す前に、先ず地球上の諸問題を解決すべきである。

・地球外の知的生命の発見は、諸問題の解決の一助となり世界を救うことになるだろう。

・故意か偶然かいずれにしても、地球外の知的生命は人類の文明を破壊するだろう。

・地球外の生命ないし知能は、近代宗教の説く見解とは矛盾する。

・近代宗教は、過去にも新発見や社会変革に対応してきており、地球外の生命や知能にも適応するだろう。

・ 地球外の知的生命は既に発見されているが、政府がこれを隠している。場所は恐らくニュー・メキシコ州のどこかの格納倉庫だろう。(もう一つの共通 見解)

・ 地球外の知的生命は未だ発見されていないかもしれない。しかし、政府は何か隠しごとをしている。

上記で明らかなように、(地球以外の)生命の発見に関する反応は、
個々の人生観や信条の反映であることが想像できる。

科学者と非科学者の間に、相違があるのだろうか。
科学的観点からすると、生命は普遍的であるという合理的な見解である。ここ1、2年、地球外の知的生命の探査に関する科学的な進歩があったとする 新聞が大 見出しで騒いでいる。
この中には、(太陽以外の)恒星の周りで惑星が発見されたとか、火星の隕石の中に生命と思しき化石が発見されたとか、極めて厳しい環境下で繁殖し た地球の 生命体が発見されたとか、木星の衛星のエウロパで液体の水が存在する生息地が発見されたといった情報がある。

 科学者の立場から見れば、このような大見出しは氷山の一角に過ぎない。
過去20年、我々はこれらの発見の裏側にある事実を詳細に研究してきた。様々な証拠から、初期の地球では、生命の誕生は急速且つ直線的であり、こ れと同じ ような過程が我々の太陽系や他の恒星周辺の惑星でも起こっていたのではなかろうかと思われる。

 しかし、その可能性を信じるのと実際に真実を発見するのとでは大違いである。
生命の存在は、何も地球の専売特許ではないという証拠が発見されれば、銀河系における我々人類の置かれた場所(地球)に関する我々の見方が明確に なるので はなかろうか。
つまり、我々人類は極めて興味深い単なる別の科学過程の結果に過ぎないのではないかと。

 この辺で見方が様々に割れるのではなかろうかと、私が予測していた点である。
思うに、宇宙生物学者(宇宙の何処かに存在または存在している可能性のある生命の研究)は、どうも自分の学理の範囲内でしか地球以外の生命体を捉 えられな いように思われる。彼等にとっては、その生命体が微生物であろうと知能を持った生物であろうと、それはたいした問題ではないのであろう。
対照的に、私が行なった非科学者達の調査では、ほとんどが地球以外でバクテリアが発見されることに興味はそそられるが、非常に興奮させられるよう なことだ とは思っていないようである。
真に世界の注目を浴びるには、知的生物の発見が待たれるのである。

-------ここまで引用-----


    「地球外知的生命探査」(Search for Extraterrestrial Intelligence )の影響

# 価値観

有史以来続く科学と宗教は、人類がこの宇宙で唯一の存在であることを、おそらく暗黙の前提にしています。

毛利衛さんが提唱する「宇宙から見た価値観」は、私たち人類が抱えるやっかいな問題を解決に結び付ける道を示していると、 globe1.dip.jpは考えています。


# 教育

カリフォルニア州サンタクルーズのカブリリョ大学の人類学者、ジム・フナロ氏によると、異星人との遭遇を演じてみるという手法は、学校で教育的手 段として 採用されているといいます。
「科学を教えるのに良い方法で、しかも面白い。必ず何かを学ぶことができる」として、天文学、宇宙科学、物理学、人類学をまとめて教えられるとの ことで す。



        電波での「地球外知性体探査」(Search for Extraterrestrial Intelligence )


もし私たちの隣人である異星人が,人類にコンタクトをとろうとしているとするなら,私たちは彼らを探すべきでしょう。
人類は現在,宇宙のどこかにある生命の証を探す,いくつかの計画を進めています。
そうした計画をSETI(セチ:the Search for Extra-TerrestrialIntelligence 日本語では地球外知性体探査)と総称します。

私がアフリカの大地の様子を知るためには、実際にその場所へ行けば良いのですが、
もし、地元のラジオ局があれば放送を聞くことにより様子が多少は判るでしょう。

文明が十分発達すれば、電波を使って遠く離れた仲間たちと、情報のやりとりをします。

テレビの電波やFMラジオの電波は、宇宙空間に出ていきます。
テレビ放送がきまった時刻に放送されるようになったのは、1928年5月のアメリカ、ニューヨーク州でのことです。そのとき以来、テレビの電波が 宇宙に飛 び出しています。

もし、電波が70年かけて届く先に貴方が居て、感度が滅茶苦茶に良いアンテナとテレビを持っていると1900年代初頭のTV番組が見られ、地球の 存在や様 子を知ることができます。

放送局の電波を捕らえる為に、J-WAVEならば81.3MHzにラジオを合わせます。
旅行先でのFM放送局が分からなければ、76MHzから108MHzを聞きながら探せば良いでしょう。

では、地球外生命の放送を捕らえるには、いったいどの周波数に合わせれば良いのでしょうか。
意味ありげな信号を捕らえるには、雑音が少なく幅広い周波数の電波を調べます。

膨大な周波数の電波から地上や飛行機、人工衛星の雑音を振り分け、意味ありげな信号を捕らえるには、強力なコンピュータの力が必要ですが、そのコ ンピュー タは値段も強力です。
意味ありげな信号を振り分けて捕らえる作業を小分けにして、インターネットに繋がる貴方のパーソナルコンピュータがスクリーンセーバを動かしてい る時に、 その仕事をさせる。
それがSETI@home (日本語) 「セチアットホーム」です。
ダウンロードしたソフトが、スクリーンセーバとして動きます。