Siril 1.4.0 Beta2 が使えます
https://siril.org
https://siril.org/download/2025-04-26-siril-1-4-0-beta1/
https://siril.org/download/2025-05-21-siril-1-4-0-beta2/
案内はこちら
https://siril.readthedocs.io/en/latest/
天体画像処理ツール、Siril開発版では、
SPCC、Drizzleの改良、モザイクスタック、GraXpert操作、画像診断、deconvolutionでのメモリ使用量の大幅な改善がされる予定です。
pythonスクリプトを導入するので、Sirilのスクリプトをpythonで書けるようになります。
天体画像処理の多くの部分をスクリプトを用いて、自動化できるかもしれません。
Siril開発版を使って、不具合を報告するのも良いですね。
ベータ版をつかうならば、以下のインストールは必要ありません。
GNU / Linux で Siril 開発版を使う
https://gitlab.com/free-astro/siril
こちらの案内にあるパッケージをインストールする必要があります。
2025年4月現在、
https://siril.readthedocs.io/en/latest/
https://siril.readthedocs.io/en/latest/installation/source.html
こちらにもインストールの案内があります。
Ubuntu 24.04 で、Sirilビルドに必要なパッケージをインストールします。
meson
libglib2.0-dev libgtk-3-dev libgsl-dev liblcms2-dev libcfitsio-dev libfftw3-dev
libopencv-dev libgtksourceview-4-dev libexiv2-dev libraw-dev libjxl-dev
libheif-dev libxisf-dev libpugixml-dev liblz4-dev libgit2-dev libffms2-dev
libcurl4-gnutls-dev
“Ubuntu 24.04.2 LTS” では、libxisf-dev が、依存関係からインストールできない状態でした。
そこで、Siril を構築したり、アップデートする時のみ依存関係を無視して、一時的に適用させます。
$ sudo dpkg -i --force-depends ./libxisf-dev_0.2.8-1_amd64.deb
Siril を構築、又はアップデートが終わったならば、libxisf-dev を削除します。
$ sudo dpkg -r --force-depends libxisf-dev
$ meson setup --prefix /usr/local --buildtype release _build
$ ninja -C _build
$ sudo ninja -C _build install
$ sudo apt install python3.12-venv
SPCC フィルターデータを作る。無いなら作ろう
PlotDigitizer グラフから、その数値を読み取るツールです。
これを使って、サイトなどに公開されているフィルターの波長と透過率のグラフからその数値を得ます。
siril-spcc-database ディレクトリにある 『README.md』
「理想的には300nmから1100nmまでのデータを必要としています」
既に登録されているフィルターのjson形式と同じ様に、新たなフィルターjsonファイルを記述します。
Windows と Python と Siril
Windows OS
システムにPythonがインストールされている場合、スクリプトはそれをデフォルトとして使用します。
公式インストーラーでインストールされたSirilには、軽量版のPythonと必要なモジュールがすべて付属しています。
開発版をソースからビルドする場合は、システムにPythonがインストールされている必要があります。
https://siril.readthedocs.io/en/latest/scripts/Python-scripts.html
自分が Windows11 にて Python ではまった事
- 以前にインストールしたソフトが、Pythonを含んでいる
Sirilが、他のソフトと一緒にインストールされた Pythonを使う設定になる。
SirilのPython環境設定は、後にPythonをインストールしても、変わらない。
pyvenv.cfg を再設定してもPythonが働かない
SirilのPython環境設定は、windowsでは以下のファイルに記述されています。
C\User\USERNAME\AppData\Local\siril\venv\pyvenv.cfg
これを、後にインストールしたPythonに合わせて、再起動
Sirilを起動しても、Pythonスクリプトが動かなかった。
home = C:\Users\USERNAME\AppData\Local\Programs\Python\Python313
include-system-site-packages = false
version = 3.13.3
executable = C:\Users\USERNAME\AppData\Local\Programs\Python\Python313\python.exe
command = C:\Users\USERNAME\AppData\Local\Programs\Python\Python313\python.exe -m venv C:\Users\USERNAME\AppData\Local\siril\venv
- C\User\USERNAME\AppData\Local\siril ディレクトリをバックアップ
C\User\USERNAME\AppData\Local\siril ディレクトリを他の場所に移して、バックアップします。
- Sirilを再インストール
Siril再インストール後に、Windows環境から起動すると、Pythonの設定が行われ、pyvenv.cfgが再度、作られます。
Windows10 & 11 で Siril 開発版を使う
Siril 1.4.0 Bata1を使うならば、以下のインストールは必要ありません。
https://siril.readthedocs.io/en/latest/installation/windows.html#building-on-windows-with-msys2
こちらの案内に従い、MSYS2 64bit をインストールし、これを用いて、Siril 開発版を構築します。
Warning
The first time you launch a self-built Siril, you will need to do it from a Windows environment, not msys2/ming64, in order to detect Windows Python instead of msys2 Python (you will get a notification in the console if you don’t and sirilpy module will not be initialised).
This is just a one-time trick. Once the venv is set, you can go back to starting siril from msys2 terminal as usual.
msys2 Pythonの代わりにWindows Pythonを検出するために、初めて自作のSirilを起動するときは、msys2/ming64ではなくWindows環境から起動する必要があります(そうしないとコンソールに通知が表示され、sirilpyモジュールは初期化されません)。
と、あるので初めてSiril を動かす時に限っては、ディスクトップ上にあるSiril アイコンをクリックします。
クリーンビルド (FAILED: src/libsiril.a)
Wrong filename for files generated by g++ #13797
https://github.com/msys2/MINGW-packages/issues/13797
msys2のバグです。
クリーンビルドを行うならば、
rm -Rf _build
meson setup _build
ninja -C _build && ninja -C _build install
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