タカハシ160P赤道儀を制御するには —先ずは下調べ

INDI Library


長らく置き放しだった、高橋製作所のTS-160JPを観望のために外へ出す。
反射望遠鏡で、久しぶりに、火星、木星、土星、月、星雲などを眺める。
新鮮で綺麗

私が、1990年代から止まったままの天文趣味を再開させよう。
PCなどで天体望遠鏡を制御し、天体導入や撮影を行うには。。。?

Webを調べると、
赤道儀を動かすステッパモータの制御には、arduinoやTeensyを基本とした組み込み機器がある。
arduinoやTeensyに入れる天体導入ソフトは、”OnSetp” がある。
“INDI Library”と呼ばれるソフトを入れると、赤道儀やカメラ、気象観測機器、ドームなどなどを制御できる。

PCには、
GNU/Linuxの一つである”Ubuntu”を入れる。
Ubuntuには、”INDI Library”とその仲間のソフトを入れる。

160P型赤道儀には、
ステッピングモータと、ギアもしくはベルトドライブを取り付ける。
ステッパモータを動かすのは、ArduinoやTeensy等の組み込み機器が行う。
そのArduinoやTeensyには、”OnSetp”を入れる。

ネットにある、有り難い先人の記録を見ていくと、
赤道儀に取り付けるステッピングモータとその駆動には、3Dプリンタ用を流用ができるようだ。
3Dプリンタ制御チップが搭載された基盤を、Arduinoボードと組み合わせると駆動部分ができるようだ。
これを、INDI Library1.8.3以降に含まれている、”TeenAstro Mount”で制御が出来るかもしれない。
と、ここまで見ていると、”Althiba”なる頒布品があり、自作よりも加工具合が良さそうなので購入しました。

Althiba と INDI Library の使用については、以下にあります。


反射望遠鏡には、デジカメではなく、CMOSカメラを取り付ける。
何となく全体像が見えてきました。

小ネタを一つ
160P型赤道儀、ポラーリング中心線。その左右にある、2本づつある線は?
この4本線の意味は何かと、『天文ハウスTOMITA』に問い合わせると、丁寧な返事

そして、意外な事実
『JPの後半機種は経費削減のため、1本線のみ。角度を意識した間隔ではなく、等間隔の目印』
中心線他の、左右にある4本線には特別な意味は無い。との返事でした。
“意味が無い”ことに少し驚きました。

天文趣味を再開させる為に、160P型赤道儀をオーバーホール
グリス交換、ベアリング交換、極軸望遠鏡スケール交換、組み上げ調整をしてもらう。
重い動きが、小指で動くほど滑らかになって戻ってきました。
TS-160mm反射望遠鏡は、主鏡、斜鏡とも洗浄し、センターマークを初めて付けました。
適当なアイピースパーツで、センターリングアイピースも作り、光軸合わせが行い易くなりました。
光軸合わせでの30年前の苦労は、何だったのかと思うほど便利になっている。

以前は、
長尺の「KodakトライX」や「ネオパン」をディロールに入れて、パトローネに巻き取っていく。
TS-160反射望遠鏡に、コメリートアダプターに接眼レンズを入れ、レリーズを付けた一眼レフカメラを取り付ける。
160P型赤道儀に、PD5-XYモータードライブを取り付ける。
レリーズを押して、望遠鏡の覆いを外して、秒針カウンターに合わせて露出する。
20℃の水を満たしたバットに、現像タンクを浸して、タイマーと時計を見ながら、静かに撹拌
暗室に籠もり、印画紙に惑星を写し込み、何枚もフィルムを入れ替えてコンポジットで焼き込む。
「月光」の号数や「イルフォード」を使い分けて、惑星や星座や星雲を印画紙に焼き込む。

このような懐かしい作業をしないで、PC操作のみで、天体のデジタル画像が得られる。

でも、やはり、目で見る事が一番大切だと、自分は感じています。


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