これは、Siril を用いた天体画像処理の一例です。
Siril 1.5, SyQon Starless Prism, VeraLux, 向けに、記載、編集途中です。
NGC2685

NASAが公開する画像の様に、極リング内部を強調した処理を行いました。
Name: NGC 2685
Date: 2026-00-00 T00-00
SQM: 21.64 mag/arcsec2 (Yamanashi)
Optics: Takahashi TS-160, HEUIB-II
Camera: ASI533MC Pro, gain 100, offset 20, -15deg
Exposure: 180s x 30 (total 1h30m)
画像処理
勾配補正、色校正
恒星処理:MTF Stretchを用いて分離
銀河星雲処理:IHSを用いて分離
恒星と銀河星雲を再合成:VeraLux Star Composer
Pythonスクリプト機能が導入されてからは、Sirilから行えることが広がっています。
SyQon Starlessを多様すると今までの作風と、ちょっと色合いが変わっていく感じがしてます。
Siril 画像処理の流れの例
- 勾配補正、色校正など
- Auto Gradient Removal 、 VeraLux Nox (Background Extraction)、又は GraXpert BE
- SPCC (Gaia Spectrum)
- Cosmetic Correction (CFAあり): 必要に応じて
- 別名でファイル保存
- 恒星処理
- Desaturate Stars: 必要に応じて
- Aberrations Remover: 必要に応じて
- Deconvolution: Cosmic Clarity Sharpening, Stellar Only (Stellar Amount: 0.16 若しくは0.32など)
- 恒星部分を分離
- StarNet star removal
- SyQon Starless
- Stretch Options
Method: MTF Stretch (MTF = Midtone Transfer Function)
Median Target:
例)MTF Stretch
Linked stretch (preserve star colors) → ON
Median Target → 0.050 ~ 0.2
経験則から、以下の記述をしています。
Median = 0.050, 0.075
弱いストレッチ:淡い構造のコントラストが強調された。恒星状になってしまう。明るい星 →暗い星 →淡い銀河の腕 →淡いハロー →星の除去 →
Median = 0.15 以上
強いストレッチ:ガス塊や星雲の細かく淡い構造は保護された。明るい星 →暗い星 →微小な星 →淡い銀河構造 →星除去 → - Statistical Stretch:統計的ストレッチ
- Stretch Options
- 銀河星雲処理
- Deconvolution: GraXpert (Strength=0.64など)
- 対象銀河星雲付近の恒星を、Dynamic PSF を用いて PSF値を求める。
- ノイズ除去(SyQon Prism若しくは、VeraLux Silentium)
- SyQon Prism :(Strength=0.64, Target Median=0.15, Stdなど)
- DeepSNR denoising :
- VeraLux Silentium:線形処理ステージ向けに特別に設計された、強力なAI非依存のノイズ除去。ストレッチ前に行う。
- 銀河星雲部分を分離
- SyQon Starless (Starnet 2は、星雲部分を削除してしまう事がある。または、逆もある)
- IHS
- SyQon Starless (Starnet 2は、星雲部分を削除してしまう事がある。または、逆もある)
- ストレッチ:
- VeraLux Hyper Metric Stretch (HMS)
- GHS (Stretch factor, Local stretch intensityも高める)
- Wavelets Transformation
- ノイズ除去(2度目のSyQon Prism若しくは、VeraLux Silentium)
- SyQon Prism (Strength=0.64, Taget Median=0.2, Softなど)
- VeraLux Silentium:線形処理ステージ向けに特別に設計された、強力なAI非依存のノイズ除去
- ストレッチ
- GHS : BP Shift (Black Point Shift)
- 色相補正(Siril: Color saturation, threshold 1.00は未使用)
- VeraLux Curves:Akima補間法を用いて、RGB、Lab、LCH、HSVのコントラストを輝度構造と色の強度を個別に調整
- VeraLux Vectra:LCH(明度、彩度、色相)色空間での補正
- Deconvolution: GraXpert (Strength=0.64など)
- 恒星、銀河星雲再合成
- VeraLux Star Composer(以前は、Star recomposition)
- 色相補間
- LCh色空間: VeraLux Vectra
勾配補正
Auto Gradient Removal
背景除去は、その役割上、常に大スケールのコントラストを除去します。そのため、暗い領域が平坦化されていると感じる場合は、通常、モデルが柔らかすぎて実際の信号を削り取っていることを意味します。その場合は、「Scale」を高くするか、「structure protection」をオンにしたままにするか、あるいは低度の「simplified model」に切り替えてください。経験則として、実際に目に見える勾配をまだ除去できる範囲で、最も硬いモデルを使用することをお勧めします。
https://www.facebook.com/groups/841870683930320/posts/1490938619023520/
作者であるCyril Richardさんのコメントです。
Auto Gradient Removal は、数値を変更後は、繰り返して、[Apply]を押して行います。
画像を初めに戻す必要はありません。
Cyril Richardさんのコメントにある『最も硬いモデル』は、Model degreeの数値を上げる事かな。
- Scale: マルチスケールモデルの平滑化半径、ピクセル数。初めは、”5″です。
- 数値が大きほど、広範囲の大きな勾配のみ除去される。
- 数値が小さいと、小さく局所な変化を追える。
- 光害のにじみや局所なグラデーションがあるならば、数値を上げる。
- Smoothness: 追加のぼかし処理。
- 数値が大きいと滑らかで穏やかになる。
- 補正後の背景に斑点状のアーティファクトが見られるならば、数値を下げます。
- Simplefied model: 背景が無い画像、例えば画像いっぱいの銀河などに有効です。
- Model degree: 初めは2です。
- Structure protection: 星雲や銀河など広範囲の明るい部分を検出し、それらを勾配補正から外す。
- Protection threshold: 初めは、”0.05″です。
数値が低いほど感度が高くなり保護効果が高くなる。
数値が高いと明るい天体のみ保護される。暗い星雲は背景とされ、差し引かれるかもしれない。 - Protection amount: 初めは、”0.50″です。保護マスクの広がり。数値が大きと広範囲。
補正後に明るい恒星や星雲周辺にかすかなリング状やハロー状のアーティファクトが見られるならば、
- Protection threshold: 初めは、”0.05″です。
- Downsample: 初めは、”4″です。
- プレビューを手早く見たいときや、フルサイズの画像処理を早く行うなどの場合は”8″にします。
- Mode : 減算を行うか、加算を行うか。減算は光害、月の明かり、霧などの補正に通常は使います。
収差補正
Aberrations Remover
このモデルは、バックグラウンド除去、及び、色補正後の線形画像を対象としています。
最良の結果を得るためには、デコンボリューションやノイズ低減処理を行う前に適用して下さい。
通常、これらのパラメータを調整する必要はありません。
strength: 収差補正の強度を調整します。
Dark ringing reduction: 強力な補正の副作用として明るい星の周囲に現れる可能性のあるダークリンギングアーティファクトを抑制するために、追加のフィルターを適用します。このオプションは、そのようなアーティファクトが確認できる場合にのみ有効にして下さい。
Protect Background: ARの適用を背景以外のピクセルに限定し、信号レベルの低い領域での過剰な処理を防ぎます。
https://github.com/riccardoalberghi/abberation_models/releases/tag/2.0.1
作者は、 Riccardo Alberghi. 彼は、『天文学に情熱を注いでいます。深宇宙天体の撮像を専門としており、GraXpertやSirilの収差除去ツールなど、AIに基づくオープンソースの画像処理ツールの開発にも貢献しています。』
Strenght: 強度。1のままで良いらいしです。
Dark riging reduction: 恒星の周りに、黒い輪が見られる場合に使用します。
Protect background: ピクセルをマスクで覆い隠し、保護された領域には補正を施しません。
SyQon Starless
Stretch Options, Method: MTF Stretch
M82の画像を、SyQon Starless, Zenith Model を用いて分離した。その際にMTF Stretchを使った結果が下画像です。

MTF = 0.2
ガス塊や星雲の細かく淡い構造は保護された。

MTF = 0.05
淡い構造のコントラストが強調された。恒星状になってしまう。
ノイズ除去
VeraLux Silentium
Noise intensity (Log S) :
Detail guard
Adaptive noise model
Enabled chroma noise
Chroma strength
Deep space smoothness
Shadow smoothness
Starfield handling
Use findstar
Auto starless detection
再合成
VeraLux Star Composer
https://www.youtube.com/watch?v=Pen9aOy2NmA
Rich Stevensonさんが解説しています。
- 1.Input: どちらかを好みで使っても良いようです。
- Linear Add
Linear Add(線形加算)を使用するとコントラストが最も高くなりますが、背景が非常に明るい場合、ハイライトが飽和するかもしれません。 - Screen (Safe)
Screen Safeは、中心部がかなり明るい銀河に適用するのが最適で、その明るさを抑えるのに役立ちますが、その一方でコントラストも低下してしまいます。
- Linear Add
- 2.Sensor Profile
- 3.VeraLux Stretch
- Star Intensity (Log D)
- Profile Hardness (b)
- Adaptive Anchor
- 4.Physics (Hybrid)
- Color Grip (Blend)
Physics
Color Grip (Hybrid Blend):
Controls blending between per-channel (Scalar) and luminance-driven (Vector) mapping.
0% (Scalar): Per-channel tone mapping. Stronger white cores, higher perceived sharpness.
100% (Vector): Luminance-based mapping with RGB ratio preservation.
More chromatic fidelity, slightly softer cores.
カラーグリップ(ハイブリッドブレンド):
チャンネルごとの(スカラー)マッピングと、輝度に基づく(ベクトル)マッピングのブレンド比率を調整します。
0%(スカラー):チャンネルごとのトーンマッピング。白のコアが強調され、シャープさがより強く感じられます。
100%(ベクトル):RGBの比率を維持する、輝度ベースのマッピング。
色再現性が高く、白のコアがやや柔らかくなります。 - Shadow Conv (Hide Aetifacts)
- Color Grip (Blend)
- 5.Star Surgery
- Core Rejection(LSR)
- Reduction(Erosin)
- Optical Healing(Halos)

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